水中で会話できる小型のダイブ・トランシーバー

一般的なダイビング機材で使えるシンプルな一体構造

このたび山形カシオ株式会社(本社:山形県東根市、社長:磯崎雅樹)は、カシオ製品の製造で培った技術を生かし、スキューバダイビングで会話を楽しめる水中用の無線機(ダイブ・トランシーバー)『Logosease(ロゴシーズ)』を開発、1月18日より発売します。

『Logosease』は、筆談や手信号でのコミュニケーションが一般的なダイビングで、音声を簡単に伝えられる無線機です。ポケットに収まる小型サイズの本体をダイバー同士がそれぞれ水中マスクに装着し、レギュレータを咥えたまま手軽に使えます。
世界のダイバー人口は約2,000万人、国内には約150万人の市場があるといわれています。年間を通じてダイビングを楽しむ上級者はもちろん、ダイビングスクールに通う初心者やリゾート地でダイビングを体験する観光客に向けて、海の中の発見や感動を会話で共有するという従来にはない新しい楽しみ方を広げてまいります。

主な特長

■ 一般的なダイビング機材で手軽に使える小型フォルム
本体は89.0×41.0×44.8mm・107gの小型・軽量サイズで、煩わしいケーブルや補完器具を必要としないシンプルな一体構造。水中マスクのストラップに装着し、レギュレータを咥えたまま使えます。潜水40mまでのレジャーダイビングに使える水深55mの防水性能を備えました。

■ 超音波と骨伝導技術を使ったワイヤレス通信
32KHzの超音波帯を使い、水中の有視界の範囲でワイヤレス通信が可能です。複数のダイバーがそれぞれ装着することで、多人数での会話も楽しめます。マイクとスピーカーには、骨伝導方式を採用、本体を軽く1回叩くことで受信と送信を切り替えられます。

■ 聞き取りやすい音質や音量にリアルタイムで補正
山形大学大学院理工学研究科 小坂哲夫教授の技術協力で、水中での不明瞭な音声から聞き取りやすい音声※へのデジタル処理を実現。スキューバダイビングでの呼吸音や排気音のノイズを低減するほか、高音を強調した聞き取りやすい音質と最適な音量にリアルタイムで補正します。
※水中での発音には個人差があり、すべて聞き取れるとは限りません

山形大学大学院理工学研究科 小坂哲夫教授
1986年、東北大学大学院工学研究科情報工学専攻修了。1997年、博士号取得。企業やマサチューセッツ工科大学の研究員などを歴任し、2002年に山形大学工学部助教授。2007年に同大学大学院准教授。昨年4月より現職。主に話し言葉の音声認識、雑音下の音声認識、音声による話者の認識、外国語発音の自動評定、音声情報検索など、音声情報処理分野を研究する。

山形カシオ株式会社
1979年、山形県東根市に設立。代表取締役社長 磯崎雅樹、資本金15億円。カシオグループの生産会社として、カシオ製品のほか、金型・プラスチック成形や電子機器の受託製造などの外販事業を展開。カシオ製品では、主に高機能時計を生産。ものづくりの核となる金型事業では、金型生産自動化システム「ハイネットモールド」を開発するなど、最先端の取り組みを行う。

※仕様は予告なく変更する場合があります。
※プレスリリースの内容は発表時のものです。商品の販売終了や組織変更等により、最新の情報と異なる場合がございますのでご了承ください。
『Logosease』は山形カシオ株式会社の商標です。